骨粗鬆症について
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骨粗鬆症の原因
骨粗しょう症は、その原因によって大きく「原発性骨粗しょう症」と「続発性骨粗しょう症」の2つに分けられます。原発性とは加齢や閉経によって引き起こされるもので、続発性とは他の病気や薬によって起きる骨粗しょう症です。
骨密度、骨量は、思春期から20歳がもっとも多く、40歳頃まではその値が保たれますが、その後減少して吸収の亢進によって失われた骨量を、骨形成で埋めることが出来なくなると、骨密度が減少してしまいます。原因となる病気などがなく、このように加齢や閉経によって引き起こされる骨粗しょう症が原発性骨粗しょう症です。
この骨吸収が亢進する原因には、エストロゲンなどの性ホルモンの低下やカルシウム、ビタミンDの欠乏などがあげられます。閉経後の女性が骨粗しょう症にかかりやすい原因は、性ホルモンの低下と考えられています。
2つめの「続発性骨粗しょう症」は、病気や薬の影響で二次的に起こるタイプです。この場合、まずは原因となる病気の治療法や服用している薬などについて検討する必要があります。
これら2つのタイプでその治療法が大きく異なるため、骨粗しょう症が疑われる場合には、まずどのような原因で発症しているのかを調べ、原発性か続発性かの判断を行うことが重要です。
骨粗鬆症の症状
最も特徴的な症状は骨折です。特に背骨を骨折することが多く、70歳代前半の4人に1人、80歳代の2人に1人が骨折しているといわれています。
背骨が骨折すると背中の強く曲がってきたり、逆流性食道炎や呼吸器系の病気を引き起こすこともあります。
また、慢性腰痛の原因にもなります。
足の太ももの付け根にあたる大腿骨頸部を骨折する人も多く、高齢者が寝たきりになる原因の第3位になっているほどです。
骨粗鬆症の治療方法
骨粗しょう症の治療方法としては、食事療法、運動療法、薬物療法があります。
食事療法では、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを多く含む食品を摂るようにします。食事療法は特に閉経前の女性で効果が期待できます。
また運動療法では、ウォーキングやランニングが効果的で、日常生活の中で、エレベーターではなく、なるべく階段を使うなど、できるところから活動を増やしていくだけでも意味があります。
骨粗しょう症では、薬物療法でよく使われるのが「ビスフォスフォネート」という薬です。骨吸収を阻害することで骨の代謝を改善し、骨密度を増加させる働きがあります。
全身の症状
その他部位の症状