肘・手の症状一覧
肘部管症候群
肘関節の内側には尺骨神経とよばれる管があります。肘部管ともいわれる管は上腕骨にある下端の溝に沿っており、肘を曲げたときに引き延ばされます。その結果、尺骨神経はこの溝に直接触れることになります。この溝は皮膚の内側にあるため、外傷などの圧力で神経に直接作用しやすく、関節を曲げた状態の運動や作業、あるいは肘そのものの変形やガングリオンによって症状がでてくることがわかっています。
野球肘
野球肘とは、ボールを投げすぎる事により起こる肘の痛みです。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
肘の外側に痛みを生じるテニス肘とは、原因は手首を反らすことで、上腕骨外側上顆周辺に炎症が生じるために起こります。
肘内障
肘内障は、前腕にある橈骨の小頭が輪状靭帯から少し外れ、亜脱臼になった状態です。
上腕骨顆上骨折
上腕顆上骨折とは、小児に最も多い骨折のひとつで、肘の骨折の約6割にものぼり、上腕骨の遠位部で起こります。
変形性肘関節症
変形性肘関節症とは、肉体労働を続けた高齢の男性に多く、肘の軟骨がすり減ったり骨の変形が生じる病気です。
前骨間神経麻痺・後骨間神経麻痺
前骨間神経麻痺・後骨間神経麻痺とは前腕の橈骨と尺骨の間をつなぐ骨間膜の前後を走る神経が麻痺する病気です。
尺骨神経麻痺
尺骨神経麻痺とは、何らかの原因で尺骨神経が圧迫されて神経麻痺が起こる病気です。
橈骨遠位端骨折(コレス骨折・スミス骨折)
橈骨遠位端骨折(コレス骨折・スミス骨折)とは、転んだ際に手をついて前腕の橈骨が手首のところで折れる骨折です。
手根管症候群
手根管症候群とは、何らかの原因で手根管に圧力がかかり、中を通る正中神経が圧迫されて手の指に痛みやしびれが生じる病気です。
舟状骨骨折
手舟状骨骨折とは、スポーツや交通事故などで転倒し、手関節が背屈して手をついたときによく起こる骨折です。
キーンベック病
キーンベック病とは、月状骨軟化症ともいい、何らかの原因で手関節内の月状骨への血行が断たれて骨壊死を起こす病気です。
ドケルバン病
「ドケルバン病 」は、親指の「狭窄性腱鞘炎」のことで、腱鞘炎の一種です。手に繰り返し刺激が加わることで、手首の周りの指を動かすためにある「腱」が炎症を起こすと、腫れや痛みが生じてきます。
ばね指
「ばね指(ゆび)は、「弾撥指(だんばつし)」「弾発指」とも呼ばれる、手の指に起こる腱鞘炎の一種です。主に、手や指の使いすぎによって引き起こされるものですが、他の原因として、出産したばかりの女性や、更年期障害の女性など、肉体のバランスを崩しがちな高齢の女性にも多く見られます。
母指CM関節症
膝によく見られる「変形性関節症」という症状がありますが、「母指CM関節症」は、母指に起こる変形関節症です。「母指」とは親指のことで、関節の表面を覆っている軟骨がすり減ったり、加齢や指の使いすぎなどが原因と考えられています。
ヘバーデン結節
「ヘバーデン結節」の原因については、今のところ明らかにされておらず、手をよく使う職業の方に多く見られる傾向が有ります。
マレット変形
「マレット変形」は、「槌指」とも呼ばれ、指の第一関節が、まるで「木槌」のように曲がる症状が起こります。
指の屈筋腱損傷
指がドアに挟まれ、腱が皮下で切れた場合、また手首、手のひら、指などを刃物で切った場合、指を曲げるための筋肉と指先をつないでいる腱が切れて力が入らない状態となり、指が曲がらなくなります。
爪周囲炎
「急性爪周囲炎」の場合、さかむけや傷、水や洗剤による刺激などにより表皮の裂け目から細菌が侵入して起こります。指しゃぶりや、爪を噛む癖のある人などに多く見られます。
デュピュイトラン拘縮
手のひらの内部にある「腱膜」が厚くなり、手のひらから指にかけてコブのようなものができ、皮膚がひきつって伸ばしにくくなります。
橈骨神経麻痺
橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)は、腕枕をするとしびれて神経麻痺を起こしてしまうようなものです。
うたたねや注射などによっても起こることがあり、30~40分の居眠りで麻痺を起こしてしまう場合もあるため、誰でも起こりうると言えます。
正中神経麻痺
正中神経麻痺は「手根管症候群」と同様の症状が見られ、手の使いすぎによる腱鞘炎、糖尿病、甲状腺機能低下症などにより正中神経が損なわれ麻痺を起こします。
その他部位の症状