ロコモティブシンドロームについて
運動器不安定症|ロコモティブシンドローム|関節リウマチ|痛風|骨粗鬆症|ガングリオン|変形性関節症|軟部腫瘍|骨折|小児の骨折|捻挫|しびれ|術後感染症
ロコモティブシンドロームの原因
ロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)とは、日本整形外科学会が2007年に提唱した概念で、「運動器の衰え・障害により要介護になるリスクが高くなる状態」のことをいいます。メタボや認知症と並び、寝たきりや要介護状態の主な原因となっているため、厚生労働省が発表した第2次健康日本21では、2022年までにロコモに対する国民の認知度を80%までに上げることを目標に掲げています。ロコモティブシンドロームの原因としては、大きく分けて変形性関節症、関節リウマチなどの「運動器自体の疾患」と、「加齢による運動器機能不全」の2種類があります。
ロコモティブシンドロームの症状
ロコモティブシンドロームの症状としては、チェックポイントとして日本整形外科学会が以下の7点を挙げています。
(1)片足立ちで靴下をはけない。
(2)家の中でつまずく、滑ってしまう。
(3)階段を上るのに手すりが必要。
(4)横断歩道を青信号のうちに渡りきれない。
(5)15分以上続けて歩くことができない。
(6)2キログラム程度の買い物をして持ち帰ることが困難である。
(7)布団の上げ下ろしなど、日常生活でのやや重い運動が困難である。つまり、普段の日常生活が介助なしでは難しくなっている状態がロコモティブシンドロームの症状といえます。
ロコモティブシンドロームの治療方法
ロコモティブシンドロームは疾患ではなく概念であるため、治療ではなく予防を心がけます。日本整形外科学会はロコモティブシンドロームの予防として「ロコモーショントレーニング(通称ロコトレ)」を提唱しています。その内容は、目を開けたまま片足立ちをする訓練(ダイナミックフラミンゴ療法)、スクワット(ロコモン体操)、関節の曲げ伸ばし、ラジオ体操、ウォーキングなどがあります。また、整形外科専門医によるメディカルチェックを行い、ロコモの原因となる運動器疾患がないかどうか、定期的に検診を受けることが推奨されています。
全身の症状
その他部位の症状