距骨骨軟骨損傷について
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距骨骨軟骨損傷の原因
距骨骨軟骨損傷とは、捻挫など強い力が加わった際に、距骨滑車と呼ばれる足関節の関節軟骨面で、軟骨の一部が剥離したり欠けてしまう病態をいいます。原因としては、捻挫などの強い外力により距骨が頸骨、腓骨の関節面と衝突して損傷すると考えられていますが、明らかな原因がなくても毎日の反復運動で徐々に損傷していく場合もあり、はっきりとしたことはわかっていません。また、スポーツ選手に多くみられることから、慢性的なストレスも一因ではないかと考えられています。
距骨骨軟骨損傷の症状
距骨骨軟骨損傷の症状は、主に足首に痛みや腫れがあります。病態の進行程度によってステージ1からステージ4または5に分類されており、運動時の軽い疼痛があるものから、激しい痛みで歩行できない程度まで様々です。足関節の不安定感を生じるケースもあります。治療せずに放置すると病態が進行し、骨軟骨片が関節内に遊離して激痛を生じ、やがて変形性足関節へと移行していきます。通常はX線で診断しますが、場合によってははっきりしないケースもあるため、CTやMRI検査を行う場合もあります。
距骨骨軟骨損傷の治療方法
距骨骨軟骨損傷の治療方法としては、大きく分けて保存療法と手術療法とがあります。まず、X線やMRIによる精査で病態ステージや外側靭帯損傷の合併がないかを診断することが大切です。受傷後、早期の段階(新鮮例)ならギプス固定や局所の安静などの保存療法が行われます。しかし、保存療法だけでは治癒しないケースもあり、その場合は損傷した骨軟骨を除去する手術療法が行われます。また、治療後、再発予防のために足関節周囲の筋肉トレーニングやストレッチなどの運動療法、リハビリを行っていくことが必要不可欠となります。
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