内反足について
足関節捻挫|足関節果部骨折(脱臼骨折)|アキレス腱断裂|肉離れ|距骨骨軟骨損傷|外反母趾|成人期扁平足|内反足|モートン病|足の慢性障害
内反足の原因
内反足とは、足が内反・内転・尖足をとり、矯正困難な足の変形がみられる病気です。先天性のものと後天性のものとがあります。先天性内反足は、足の先天性奇形の中でも最も多く、1000人に1人の割合で発生し、男子に多くみられます。片足だけにみられるものと、両足にみられるものがあります。原因はいまだはっきりとわかっていません。後天性内反足は、脳性麻痺や急性灰白髄炎(ポリオ)などで下肢が麻痺してしまうことが原因と考えられています。
内反足の症状
内反足の症状としては、見た目の問題だけではなく、放置すると痛みを感じ、跛行(足が正常に動かず、足の外側を地面に引きずるように歩くこと)、骨折などの機能障害が生じます。また、内反足に伴って、足が垂れ下がった形の「尖足」、足の裏が凹んで土踏まずが異常に高くなる「凹足」、足首から少し上の関節でつま先が内側を向いてしまう「内転足」などがみられることもあります。変形が高度な場合は、足の甲で歩くようにもなります。
内反足の治療方法
内反足の治療は、できるだけ早期から開始する必要があります。治療の第一目標は、足の裏を地面につけて歩行する状態になることです。治療方法としては、大きく分けて保存療法と手術療法とがあり、まず矯正ギブス包帯、矯正マッサージ、矯正靴などによる保存療法を行います。矯正ギプスだけで十分に矯正されない重度の場合は、アキレス腱を切る手術などの様々な軟部組織開離術が行われます。手術なしで手による矯正のみで治癒する例は15%ほどといわれています。
足の症状
その他部位の症状