半月(板)損傷について
変形性膝関節症|半月(板)損傷|膝靱帯損傷|膝離断性骨軟骨炎|オスグッド病|スポーツによる膝の慢性障害|膝蓋骨脱臼|腓骨神経麻痺|O脚・X脚|膝関節捻挫
半月(板)損傷の原因
半月(板)損傷とは、膝関節の左右にある内側半月(板)、外側半月(板)が何らかの原因で損傷し、断裂した状態をいいます。原因としては、スポーツや怪我などの外傷により膝にひねりがかかって生じるケースと、加齢でもともと傷つきやすくなっている半月に軽微な外力が加わって損傷してしまうケースとがあります。内側半月(板)はスポーツにより損傷することが多く、外側半月(板)は先天的に半月板の形が大きい場合(円板状半月板)に自然損傷するケースが多くあります。また、加齢により半月は変性するので、40代以上は少しの外力でも半月(板)損傷が生じやすくなります。
半月(板)損傷の症状
半月(板)損傷の症状は、初期の受傷で小さな傷の場合は、自覚症状がほとんどありません。受傷を繰り返すうちに亀裂が大きくなり進行すると、以下のような症状がみられることがあります。
(1)膝が引っかかったような痛みを感じる、持続的な痛みがある。
(2)膝に力が入らない感じがする。
(3)膝の曲げ伸ばしができない。(ロッキング)
(4)膝関節部が腫脹している、血腫がある。
(5)膝関節の中でコリっという音がする。(クリック音)
半月(板)損傷の治療方法
半月(板)損傷の治療方法としては、損傷部分の修復と安静が基本で、主に保存療法と手術療法に分けられます。保存療法としては、温熱療法やサポーターで固定するなどの処置が行われます。しかし、スポーツや日常生活に支障がある場合は保存療法の効果がない場合が多いので、手術療法が選択されます。手術療法としては、内視鏡を使った「関節鏡下郭清術」が多く行われており、破損した半月板を縫合あるいは切除します。半月板を除去しても日常生活にほとんど支障がなく、術後1〜2ヶ月で軽い運動なら行えるようになります。
膝の症状
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