膝離断性骨軟骨炎について
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膝離断性骨軟骨炎の原因
離断性骨軟骨炎とは、関節軟骨が軟骨下骨から薄い骨片を伴ってはがれてしまう病気です。10代の成長期の男子に多く、野球やテニスなどのスポーツ選手に時々発生します。原因としては、成長期の骨軟骨の結合が弱いために、繰り返される外力や外傷によって軟骨下の骨に負担がかかるためと考えられています。最も多いのは肘関節(上腕骨小頭)で、膝関節、足関節、股関節の順に多くみられます。野球肘、テニス肘、ゴルフ肘などはこれに含まれます。
膝離断性骨軟骨炎の症状
離断性骨軟骨炎症の症状としては、初期には軟骨片が遊離していないため、鈍い痛みや運動後の不快感などにとどまります。しかし、関節軟骨の表面に変性や亀裂が生じてくると、痛みが強くなり始め、スポーツや日常生活で支障をきたすようになります。また、骨軟骨片が離れるとズレ、引っかかりなどが生じ、時々膝の中でゴリっと音がする場合があります。離れた骨軟骨片が関節内で挟まると、急に関節が動かなくなるロッキング現象が生じ、多くの場合、強い痛みが発生します。
膝離断性骨軟骨炎の治療方法
離断性骨軟骨炎の治療方法は、大きく分けて保存療法と手術療法に分けられます。骨軟骨の変形や破壊が軽度だったり、成長期に起こった場合は、サポーターやギプスでの装具固定、関節の安静などの保存療法を選択します。しかし、保存療法で治癒しない場合や、骨軟骨片が遊離しているケースでは、骨軟骨片を骨釘や生体吸収性ピンを用いて固定する整復固定術や、遊離骨軟骨片の摘出術を主に行います。また、遊離骨軟骨片の状態が悪い場合は、大腿骨から自家採取した軟骨片を移植するモザイク手術が行われることがあります。
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