オスグッド病について
変形性膝関節症|半月(板)損傷|膝靱帯損傷|膝離断性骨軟骨炎|オスグッド病|スポーツによる膝の慢性障害|膝蓋骨脱臼|腓骨神経麻痺|O脚・X脚|膝関節捻挫
オスグッド病の原因
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)とは、膝の脛骨の一部が剥がれたり、大きく隆起し変形することによって痛みを生じる骨軟骨炎症です。原因としては、10代の成長期の子供が飛んだりボールを蹴るなどのスポーツを繰り返し行うことによって、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり発生します。成長期の子供に起こるために成長痛と間違われやすいですが、オスグッド病は厳密には成長痛と異なります。成長痛は成長期の軟骨が引っ張られることにより痛みを生じる障害(病気ではない)で、オスグッド病は脛骨の一部がはがれたり変形したりする骨軟骨炎症です。
オスグッド病の症状
オスグッド病の症状としては、ほとんどの患者が膝の脛骨付近や膝裏部分の痛みを感じます。ジャンプや屈伸運動、ボールを蹴るなどのスポーツを行うことにより、大きな衝撃が脛骨付近に生じ、運動時に強い痛みを頻繁に感じます。休んでいると痛みは軽快しますが、スポーツを始めるとまた痛みが再発するのが特徴です。また、炎症の症状によっては、膝の下部が赤く腫れたり、熱を持つこともあります。オスグッド病はほとんどが片側の膝下のみに発生し、両側の膝同時に発症することは非常にまれです。
オスグッド病の治療方法
オスグッド病の治療としては、まず安静にすることが第一選択となります。基本的にはジャンプやキックなどの動作を禁止し、時には大腿四頭筋のストレッチやアイスマッサージなどの理学療法を併用して対処療法を行います。痛みが強い場合は、鎮痛薬の服用や湿布を行います。中途半端に安静にするだけでは完治しにくいといわれており、完全にスポーツを中止して休養をとることが大切とされています。痛みがなくなればスポーツ復帰は可能ですが、発症後3〜6ヶ月はスポーツをすると痛みが生じやすいので、前後にストレッチやアイスマッサージ、ベルト装着などを行うことが推奨されています。
膝の症状
その他部位の症状