O脚・X脚について
変形性膝関節症|半月(板)損傷|膝靱帯損傷|膝離断性骨軟骨炎|オスグッド病|スポーツによる膝の慢性障害|膝蓋骨脱臼|腓骨神経麻痺|O脚・X脚|膝関節捻挫
O脚・X脚の原因
O脚・X脚とは、下肢の形態的異常を指します。O脚(内反膝)は、いわゆるがに股のことで、両膝が外側に彎曲し、左右の内くるぶしをそろえても膝の内側が接しないものをいいます。X脚(外反膝)は両膝が内側に彎曲し、左右の膝の内側をそろえても内くるぶし同士が接しないものをいいます。原因としては、生理的な変形と病的な変形がありますが、病的な場合、Blount病やくる病などの先天的・後天的な大腿骨頸骨形態異常、外傷性の変形、靭帯の異常などがあります。
O脚・X脚の症状
O脚・X脚の症状としては、初期では外見上の異常のみで、痛みはありません。しかし、形態異常が高度になると、痛みや膝が曲がらない、歩行がしにくいなどの機能障害などを生じるようになります。一般的に子供は2歳までは軽いO脚で、成長とともに改善され、3歳ではX脚になり、7歳くらいで成人の下肢状態に近くなります。2歳を過ぎてもO脚傾向の子供は注意が必要で、内股歩行のために転倒しやすくなります。また、O脚・X脚とも放置しておくと、脚の外側の筋肉のみを使うようになり、内側の筋肉がやせ細ります。その結果、疲労感・冷え・むくみなどの症状が出やすくなります。
O脚・X脚の治療方法
O脚・X脚の治療方法としては、生理的なものでは自然に改善していくため、治療の必要は特にありません。病的なO脚・X脚の場合は、大きく分けて保存療法と手術療法があります。以前は矯正靴を用いた保存療法がよく用いられていましたが、その治療効果は何もしないで自然矯正される場合と大差ないので、現在ではあまり使用されなくなっています、変形が強くなってきた場合に手術療法が選択され、主に形態異常を矯正するための骨切り術が行われます。
膝の症状
その他部位の症状