膝関節捻挫について
変形性膝関節症|半月(板)損傷|膝靱帯損傷|膝離断性骨軟骨炎|オスグッド病|スポーツによる膝の慢性障害|膝蓋骨脱臼|腓骨神経麻痺|O脚・X脚|膝関節捻挫
膝関節捻挫の原因
膝関節捻挫とは、膝関節部で骨同士が動いて起こる怪我のうち、X線で異常がない関節部軟部組織の挫滅をいいます。膝関節の外傷はしばしば日常で起こる損傷です。原因としては、激しいスポーツ(スキー、テニス、バレーボール、バスケットボール、サッカー、陸上競技など)、長時間の正座や庭の草取り、階段の上り下りなどの重労働で膝を捻ったり過度の負担がかかったりして、膝関節の靭帯が損傷したときに発症します。靭帯の外傷は、重症度により1度(部分断裂)から3度(完全断裂)に分類されています。
膝関節捻挫の症状
膝関節捻挫の症状としては、損傷した部分の関節周りが腫れ上がり、しゃがんだり歩いたりする時に疼痛が生じます。症状が重度になると、水が溜まったり、膝関節周りの靭帯が伸びたりし、放置して使い続けると、膝関節が変形して屈伸運動や正座ができなくなります。基本的には損傷の程度と痛みの度合いは一致していますが、前十字靭帯などでは痛みを感じにくいことがあるため、痛くないから大丈夫と考えては危険です。かなり重症の靭帯損傷があったとしても、1〜2ヶ月の間に日常生活で支障がないレベルまで回復するため、歩けるようになったから大丈夫というわけではありません。
膝関節捻挫の治療方法
膝関節捻挫の治療法としては、大きく分けて保存療法と手術療法があります。靭帯や半月板の状態がどの程度損傷されているかによって、保存療法と手術療法どちらを行うのかを選択しますが、ほとんどの場合はサポーターによる外固定などの保存療法が行われます。保存療法も、以前はギプスによる長期固定が行われていましたが、現在ではサポーターをつけて早期からリハビリを開始する方法が主流になっています。十字靭帯損傷などで痛みや不安定性がなくならない場合は手術療法を選択し、近年では関節鏡による膝関節手術が多く行われています。
膝の症状
その他部位の症状