肘部管症候群について
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肘部管症候群の原因
肘関節の内側には尺骨神経とよばれる管があります。肘部管ともいわれる管は上腕骨にある下端の溝に沿っており、肘を曲げたときに引き延ばされます。その結果、尺骨神経はこの溝に直接触れることになります。この溝は皮膚の内側にあるため、外傷などの圧力で神経に直接作用しやすく、関節を曲げた状態の運動や作業、あるいは肘そのものの変形やガングリオンによって症状がでてくることがわかっています。また透析患者の場合、筋膜靭帯にアミロイドが付着し、圧がかかることが原因といわれています。
肘部管症候群の症状
最初は、小指と薬指、手のひらの小指側(尺側)がしびれてきます。箸がうまく持てない、手のひらにビリビリとした感覚が起こる、小指と薬指が曲がったまま伸びず、両手で水がうまくすくえない、といった症状が出ます。また、夜寝起きにしびれが発生することも多くなります。ただ、就寝中に疼痛が続いたり、買覚醒したりすることはほとんどありません。パチンコのように小指を曲げ続けることで、しびれが生じる場合がよく露見されています。
肘部管症候群の治療方法
治療は理学療法を主とし、薬物療法の場合は抗炎症剤やビタミン剤を投与します。それでも麻痺状態が続き筋力低下が見られる場合は、手術を行います。手術は腱弓の切離や尺骨神経剥離術で、神経圧迫の除因(組織の剥離)、神経の移行を行います。腱弓切離術は肘内側の皮膚切開、皮下の脂肪組織の剥離
を行い、肘部管を開放します。(腱弓の切開)。
肘・手の症状
その他部位の症状