キーンベック病について
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キーンベック病の原因
キーンベック病とは、月状骨軟化症ともいい、何らかの原因で手関節内の月状骨への血行が断たれて骨壊死を起こす病気です。20代〜の働き盛りの男性に多く、大工、農漁業、工場員など手を酷使する人によく発症します。時には主婦や事務職、高齢の女性にも発症することがあります。キーンベック病の原因としては、手の使い過ぎにより月状骨に微細な外傷が繰り返され、栄養血管の血行が阻害されることにより起こるといわれていますが、はっきりとしたことはわかっていません。
キーンベック病の症状
キーンベック病の症状としては、手を使う際に手関節の痛みや腫れが生じます。また、握力が低下するため、手首の動きが悪くなります。痛みがあるため、手をつく動きなどができなくなるため、日常生活に支障をきたすようになります。重度になると、手関節の変形がみられるようになります。レントゲン像では、初期には変化は少なく、病態が進行すると月状骨の透過像、硬化像、扁平化が認められるようになります。早期診断にはMRI検査などが有効です。
キーンベック病の治療方法
キーンベック病の治療方法としては、初期の段階では手を激しく使うことを制限して安静にし、ギプスや装具による外固定、消炎鎮 痛薬の内服などの保存療法が行われます。重度の場合や保存療法で治らない場合には、月状骨にかかる負担を減らすための橈骨短縮骨切り術、血管柄付き骨移植などが行われます。早期に手術をすれば治療効果が十分期待できるため、月状骨の壊死・破壊が進行しないうちに手術を受けたほうが良いとされています。
肘・手の症状
その他部位の症状